EP0-3「ハノイへの道」〜移住に向けて〜

ハノイを訪れたことがこれまでにたったの2回だけ。それでも、私がなぜこの地に移住を決意したのか、その理由は「活気」に尽きる。

最初にハノイの地を踏んだのは、経営者仲間の「技能実習生の面接に行くけど一緒に行くか?」というきっかけだった。コロナ禍が続く中、ベトナムに行くというのはあまり想定していなかったが、何か新たな発見ができるかもとその誘いに乗った。ちょうど妻がナポリタンをメインにしたパスタ店を始めたので、「ベトナムの人ってナポリタン食べるかな?」という疑問から、どうせ行くなら現地で作って食べてもらいたい・・・そんな若干無謀で出たとこ勝負の旅に仲間と出かけた。その模様はまた追々話したい。
福岡から約5時間。初夏の日本から猛烈な暑さのハノイの空港に降り立った瞬間、熱気とめちゃくちゃ多い人の活気に度肝を抜かれた。前日の中洲の夜と比較しても1000倍くらいの人の多さにも圧倒された。
そこからホテルまでの移動のタクシーから見える風景も信じられないくらいの車とバイクと高層ビルの多さに圧倒されっぱなしだった。
一歩街に足を踏み入れるなり、その無尽蔵のエネルギーと活気に更に圧倒された。街の隅々に満ちる活力、人々の笑顔、そして何よりもその生活のリズムが、私の心に強烈な印象を残したのだ。

第二回目の訪問では、もっと具体的にハノイの生活を肌で感じるために、市場を訪れたり、地元のレストランで食事をしたりと、より庶民的な生活に焦点を当てた。その際にも、市場での賑わいや、食事の美味しさだけでなく、人々の温かさに心を打たれた。ハノイの人々は見ず知らずの私に対してもオープンで、いくつもの招待を受けることが何度もあった。機会があり農村地域にも行った。

これらの経験から、「活気」は単に人々が外で活動しているということではなく、彼らの生活態度や文化に根ざしたものだと感じた。日本のどこか静かな田舎町での生活も悪くはないが、ハノイのような場所で何か新しいことを始めたいという願望が日に日に強くなっていった。

具体的な計画を練る過程は決して簡単ではない。
まず、現地での住居や仕事、法的な手続きなど、基本的なことから調べる必要があった。
インターネットや旅行本、さらにはハノイに住む知人からの情報を集めながら、少しずつ移住の準備を進めている。

特に重要だったのは、現地での仕事の見込みである。私はITスキルを生かして、現地で起業するか、あるいは現地の企業と協力する形で何か新しいプロジェクトを始めることを検討した。そのためには、ハノイのビジネス環境や法規制を理解することが必須だった。
その中で、ある会社を買わないか?という打診もあり、現在もハノイと鳥取でオンラインミーティングを重ねている。

妻との話し合いも欠かせない。幸い、妻もこの大きな変化に対して理解と支援を示してくれた。私たちは多くの夜を使っては、この大きな移住という未来について話し合い、二人で新しい生活を築いていくビジョンを共有している最中だ。

不安と期待が入り混じる中、新たな生活の第一歩を踏み出すその日を心待ちにしている。このブログを通じて、これからのハノイへの道、挑戦、そして冒険について、皆さんと共有していきたいと思う。

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